筆者は、大学生の最初に遠距離恋愛をしていた
当時の状況について徒然なるままに記す。
1.経緯
筆者は、高校序盤に心を重ねた彼女(以下、Yとする。)と大学でも恋愛を続けることにした。彼女との馴れ初めは、高校1年生の頃であり、学年で一番キレイだと有名だった隣のクラスのYに筆者が声をかけたことで関係が始まった。騒がしかった夏の終わり、静けさの中で二人の心が寄り添い始めた。
感情の起伏が激しいなど、付き合う前は見えなかった彼女の嫌なところもいくつかあった。それでも、彼女の美貌と快調のときの言動が筆者を繋ぎ留めた。
「大学でもこのまま続けていたい」と改めて打ち明けることで遠距離恋愛が始まった。高校終わり、萌黄色に染まる川のほとりでのことである。
2.蜜月期
最初の半年間はわりかしうまくいっていたと思う。夜は毎日1時間ほど電話をし、平均1ヶ月半に1回ほど会っていた。同大学同士で付き合っている友人が羨ましかったが、遠距離恋愛が特段きつかったかと問われると筆者はそうではなかった。(こういうのはどちらかというと女性の方がきつくなる)
久しぶりに会えたときは、旅行に行ったり、遊園地に行ったり、家で遊んだりした。
彼女がこちら側に来てくれていたときの最終日、暗い部屋のベッドの上で、「今日ここが楽しかったね」と2人で話していると急に彼女が話さなくなることがあった。電気を付けると「明日、やっぱり帰りたくない」と押し黙る感情の奔流が見られた。
いじらしい彼女だった。
3.離別決
男にとっても女にとっても、長く付き合っていると相手のことを当たり前のように感じてしまうことがある。「親しき仲にも礼儀あり」だから、「当たり前」だと思って関係を続けていると大体の場合仲違いする。
そういうことが続いて、大学2年生の始まりに彼女と別れた。
かなり長く続いた恋愛だったので、考えさせられることがいくつもあった。
「相手のことを当たり前だと思わないようにしよう」という心構えだけだと、どこかでそうじゃなくなると思う。
長く付き合っていくうえで大事なのは、電話する回数を減らすとか、いつもと全然違うことをしてみるとか、敢えて距離をおいてみるとか、相手のことを特別に感じられるような仕組みづくりだと思った。
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